恐怖を感じた

quill-goya2005-12-22

雪だ


この間のなんか比じゃないくらいの雪だ
雪の影響で仕事が混乱していく
やらないといけないけど、いろんな所から
「今日はどうやって帰ろう?」
そんな声が聞こえる


17時が過ぎ、少しずつ脱出していく者が現れてきた
でもまだ私は帰れない


今までも大雪が降ったことは何度かあった
でも今回は本気で帰れるか心配になった
私の車のタイヤはノーマルタイヤなのだが、さらに先日の点検でそろそろタイヤ交換をと言われていたのだ


いつもなら「コレくらい平気」を軽い気持ちでいたのだが、今回ばかりは状況が違う
次々と恐ろしい情報が飛び込んできた
・駐車場から車を出すのに一時間以上かかる
・いつもなら車で10分の距離に二時間かかっている
・最寄の自社スタンドに給油にいった営業さんがもう二時間も帰ってこない
・雪で滑って会社のある埋め立て地と隣の土地をつなぐ橋を登れない車がいる


どうしよう


もう自力で帰るのは諦めた
自宅の近くに住んでいる営業さんに乗せていってもらうようにお願いした
でも帰宅できるのが何時になるのか分からないと言われ、さらにもうスタットレスだからどうとかいう問題の雪じゃないとも言われた


でも一人で遭難するよりは誰かと一緒のほうがいいので便乗をそのままお願いした
ドキドキしながら仕事をしていると「もう今日は会社に泊まるよ…」そんな声が聞こえてくる


私は帰りたい…!!


そんなことを考えながら仕事をしていたら声が聞こえた
「今からお客さんを駅まで乗せていく車がでるけど、乗っていきたい人はいる?」


お客さんは私の苦手な人たちだった
しかも運転手は経理部長
でもこのチャンスを逃したらいけないような気がして立候補した
統括には「そうだ、次のチャンスがいつになるかは分からないんだ。今すぐ帰れ!」と言われる
ここはどんな世界なんだと思いつつ車に乗り込む
なんか妙な緊張感がある車内だった


もうほとんどアクセルを踏むことなく進む
なぜか運転手が叫びだす
「怖い!怖い!」
理由を聞くとハンドルを右に切っているのに車体が左に流れていくそうだ
「降りて車を押してよ!!」
風邪を引いている女子社員になぜそんなことを言えるのか理解できないが一応おりて気持ちだけ押してみる
後ろをみると後続車にもかなり迷惑をかけていた


会社から自宅まで普段なら25分くらいなのだが、今回は90分もかかってしまった
地元の友達が国道一号線が大渋滞だと教えてくれた
こーゆう時は徒歩が一番なんだと思った
いろんな場所で車が止まってしまっていた