予想どうりの展開だった
彼が我が家に挨拶に来た
名駅まで迎えにいく
緊張しててみてて面白い
家に入る前に「お父さんの名前は?」と聞かれた
「違う名前を教えたらどうする?」と聞き返す
「いくら俺でも本気で怒るから!!」と言われた
仕方がないので正直に答える
お母さんには以前に一度会っているので安心だ
私はのんびり食事をする
しかしなんで嵐山の料亭弁当なんだ
彼は京都から来ているというのに意味がわからない
お父さんも彼も本題は話さない
見ていて二人ともその前提で、といった感じだった
たぶんお父さんも聞きたくないんだと思う
でもお母さんが許さなかった
「今日は何しに来たの?」なんて直球を投げつける
やっぱり恐ろしい人だと思う
二人とも観念したように本題に入っていた
おもしろい三人だと思いつつ私はごはん
でも二回くらいお父さんは「子供の人生に口出しはできないが、何かあった時は全力で守る気持ちだ」と言っていた
嬉しかったけど、照れくさくもあった
台所に逃げ込んでティッシュを使う
時々お父さんはクサいセリフをはくなぁとぼんやり考える
自分の決めたことだし、逃げるつもりもない
全部受け止めてうまく自分の中に流し込んでいくつもりだ
でも実家に自分の部屋はキープさせていただく
無理なんかするもんじゃないしね