毎日が楽しそうですな
「ちょっと聞いて聞いて!! 今日大変だったんだから!!」
はァ?
なんですか
いま仕事から帰ってきたばっかなんですけどー
おかまないなしに母が話を続けてきた
「今日さー、シュレッダーにいらない書類とか、とにかくたくさん一気に処分してたんだけど、私ったら間違えて一円玉をシュレッダーに入れちゃったのよ! もー、すごい音がしちゃってさ、私その瞬間に916の顔がパァァ!!っと浮かんじゃったわけよ。また怒られるーってね。もー、シュレッダーはこの際どうだってよかったわけ。壊れたら買いなおせばいいわけなんだけど、その理由を916に知られたらきっとまた厳しく怒られちゃうと思ったら、もー冷や汗がターッと出ちゃったのよ!だってさー、最近怒られてばっかじゃん?私。焦ったのよ。この家に嫁にきて結婚前はいい人だと思っていた義姉さんが鬼みたいな人でさァ、毎日厳しかったんだけど、あの人が嫁に行っちゃってもう厳しいのがいなくなったーと思ったら今度は916でしょー。毎日毎日焦っちゃうんだよねー。でも一円玉は無事に取れたよ。怒れられるーって思って必死だったもの。今日は昼間も暑かったから汗もすごいわけ。冷や汗も出てるしさー。見る?見る?一円玉、すごいんだよ!!」
「……………ごはん、いいですか…?」
本当に一気に話してきた
たぶん上記のセリフの通りに話してきたと思う
次の日の朝、居間の隅でママンが小さくしゃがみこんでいた
私 「なにやってんの?」
母 「また一円玉いれちゃったんだよ!!」
頑張って取り出してください